私の思い~きっかけとタイミング~
美紗side
綾子さんの家に着いた。

「いらっしゃい。」

玄関先に出て来てくれたのは、結子ちゃん。

今年中学校に入学した綾子さんの娘さん。

「結子ちゃん、体調はもう大丈夫なの?」

結子ちゃん先日熱を出したばかり。

こないだ会った時より、心なしか痩せたかな。

「勉強や部活が忙しくて、ダウンしちゃった。久しぶりに熱を出したから、凄くしんどかった。」

無邪気に笑う結子ちゃん。

でもその笑顔は少し大人の顔になって来たかな。

二人で奥に入っていくと、何やら綾子さんは電話中。

「えっ~、帰ってくるの?」

綾子さんは驚きの声を出している。

そしてスマホを耳から話すと私を見た。

< 187 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop