私の思い~きっかけとタイミング~
私は肩を竦め、はにかんで笑い返す。
「「「えっ~!」」」
一登さんと綾子さんの声に、結子ちゃんの声が加わって三重奏が響く。
恵太さんが私の横に並んだ。
「まあ、そういう事だから、よろしくな。」
私の肩を抱くと恵太さんはそう言って、私の顔を見下ろした。
何だかくすぐったい。
「今日聞いてほしい事って、恵太君の事?」
綾子さんは目を丸くしている。
「そういう…事です。」
私は真っ赤になって俯いた。
肩にある恵太さんの手に力が入った。
「美紗ちゃん、本当に恵太で良いの?」
心配そうに一登さんは私に聞く。
「こら、勘違いさせるような事を言うなよ、一登。」