私の思い~きっかけとタイミング~
恵太さんは怖い顔で一登さんを睨む。
「今までとは違う。ちゃんと美紗は大事にするから。」
私は思わず恵太さんを見上げた。
優しいその微笑みを恵太さんは私に向ける。
とっても嬉しい。
「うらやましい。」
そう叫んだのは、結子ちゃん。
「私もそんな風に言われてみたい。」
中学生の乙女は目をウルウルさせている。
「俺だって綾子一筋だからな。」
一登さんもぐっと綾子さんの腰を引き寄せる。
「一登、結子が居るんだから…。」
そう言いながらも綾子さんもまんざらでもない様子。
「私も彼氏欲しい。」
そんな結子ちゃんに、綾子さんは微笑む。