私の思い~きっかけとタイミング~
「奥さん、嫌がらないのか?」
俺は聞いた。
「いや、今日は綾子の会社の子が来ているらしいんだ。時々遊びに来てくれて、その子の作る和食がものすごくおいしいんだ。それを食べる為に俺は家に帰るぞ。お前の事も話したから、このまま行くぞ。」
どうも予定変更のようだ。
それにしても…。
「本当に俺が行っても良いのか?」
俺は心配になって聞く。
「綾子がその子にちゃんと許可を取ってくれたから大丈夫。」
ニヤリと笑う一登。
もう一登の車に乗っている俺。
ちょっと気が引けるが、いまさら家に戻る事も出来ないので、そのまま連れられて行く。
一登の家は一軒家。
結婚と同時に家を買った。