私の思い~きっかけとタイミング~
奥さんの趣味が反映されているようで、洋風のしゃれた家。

同じ歳なのに、俺よりどんどん先に進んでいる。

家を建て、最愛の奥さんに娘さん。

なんて幸せな奴なんだ。

そう思いながら、一登を見る。

「今日は美紗ちゃんの和食だ。」

嬉しそうな顔をして、一登は玄関前に立つ。

今、美紗って言わなかったか?

もしかして同じ名前なのか?

まあ、珍しい名前じゃないからな。

その事に俺はそれほど気にならなかった。

俺は一登の後に立つ。

玄関で出迎えてくれたのは、娘さん。

まだあどけない感じが残っている。

「娘さん、お母さん似で良かったな。」
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