私の思い~きっかけとタイミング~
ボソッと言った俺の言葉に、一登はこちらをチラリと睨む。

後から出て来た奥さんに挨拶をすると、俺達は家の中に入って行った。

「お邪魔します…、あれ…、美紗?」

キッチンの前にいる彼女を見かけて、俺は思わず声を出した。

美紗も驚いた顔をしている。

「何?美紗ちゃんと恵太は知り合いなの?」

一登と奥さんも、そして娘さんもびっくりしている。

「俺達、昨日から付き合いだしたんだ…。」

俺は恥ずかしかったけど、こう言わずにいられない。

そこに居る彼女は俺の恋人なんだ…。

そう誰かに伝えたくてしょうがない。

そして彼女を見る。

彼女も恥ずかしそうに笑い返してくれた。

可愛い…。

俺も美紗にデレデレみたいだ。

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