私の思い~きっかけとタイミング~
みんなで食べる美紗が作ったという和食の夕飯。

美紗が俺の様子を伺っているのがよく分かった。

「本当だ。うまい。」

俺は思わず言ってしまった。

最近は和食を好んでは食べないけれど、この味なら十分いける。

一登が外食を止めて、家に戻って来た事も頷ける。

「今度はうちで作って。」

そう美紗の耳元で囁くと、美紗はきょろきょろとしている。

その慌て方が可愛い。

夕食の後、案の定というか一登夫婦に俺達の事をいろいろ聞かれる。

その中であのショッピングセンターであった上司の話も出てくる。

当然だろう。

美紗はあの日、初めてその上司に誘われてデートをしたらしい。

嫌でも気になる。

でも聞いていくと、どうも美紗はそれほど上司に気がない様子。

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