私の思い~きっかけとタイミング~
いくら恋人同士になったとはいえ、やっぱり心配だ。

これから付き合いを断るらしい。

分かってはいても、それを聞くと安堵する俺。

俺は一体どれだけ美紗に惚れているんだ…。

そして一登と奥さんのなれそめを聞く。

「恋って…、人の縁って、そういうものなんだよ。」

一登のしみじみ言った言葉に、俺と美紗は同じタイミングでお互いの顔を見た。

同時にハッとする。

咄嗟に美紗が視線を逸らした。

でもそんな美紗が可愛くて、思わず微笑んでしまった。

そして思わず美紗の頭を撫でてしまった。

「俺達にも縁があったみたいだな。」

俺はさっきから美紗と二人になりたくてしょうがない。

帰るきっかけを作ろうとして、美紗に話しかけた。

「美紗、帰るのなら送ってくれないか?」
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