私の思い~きっかけとタイミング~
そう思った瞬間に森崎先生の声が聞こえた。

「はい、もういいですよ。これで終わりますね。」

その声と共に、また機械が動き出して、筒のような所から私は出された。

思わず大きく息を吐く。

すると奥の扉から森崎先生が出て来た。

「お疲れ様でした。終わりましたよ。」

その声に私は身体を起こした。

「ありがとうございました。」

そう言って足を下ろし、先生を見上げた。

森崎先生は、私の顔をじっと見ている。

「あの…、もういいですか?」

あまりにじっと見られて、私は不思議そうに先生の顔を見た。

森崎先生ははっとした様な顔をして、そして笑った。

「はい、お疲れ様でした。そうですね…、20分もあれば結果が出ますが、どうされますか?」

私はその意味がよく分からなかった。
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