私の思い~きっかけとタイミング~
同時に美紗のドキドキも伝わってくる。
「ごめんなさい。」
俺は美紗の思いがけない言葉に顔を覗き込む。
「そんなに怖がるな。」
そして付け加える。
「もっと甘えろよ。」
もう一度俺は自分の胸に美紗を抱え込む。
「恵太さん…。」
美紗がそう呼んだ。
ん?
「け・い・た。」
いい加減そう呼んでくれよ。
俺は心の中でへこむ。
「私達は恋人同士になったんでしょう?そんな呼び方で変わってしまう関係なの?」