私の思い~きっかけとタイミング~
あまりに近い恵太の顔に私はおろおろする。
すると恵太は座ったまま、私の腰に腕を回す。
恵太の顔が私の下に来る。
そしてそのまま私を見上げる。
「美紗。」
そして私にキスをした。
私が驚いて、顔を上げた。
「逃げるな。」
恵太さんはそう言って私の首筋に顔を寄せる。
「美紗は温かいな。」
そして私に完全に自分の頭を預けた。
しばらくそのままでいる私達。
静かな時間が過ぎる。
「…ダメだ。」
恵太は私から離れた。