私の思い~きっかけとタイミング~
「これ以上このままだと、美紗を抱いてしまう。シャワーで頭を冷やしてくるよ。」
彼はすっと立ち上がると、浴室に行ったみたいだ。
「はぁ~。」
もうどうにかなってしまいそうだ。
私はソファにもたれかかる。
もう胸がいっぱいで帰りたい。
私は半泣き状態だった。
「美紗もシャワーを浴びておいで。」
恵太に声を掛けられ、私は身体をびくつかせた。
「はっ、はい。」
そんな私を恵太さんは切なげに見下ろした。
「美紗、無理していないか?」
私もゆっくり恵太を見上げる。
「俺、かなり舞い上がっている。」