私の思い~きっかけとタイミング~
ああ、助かった。

綾子さんは不服そうな顔をしている。

「…はい、これで手続きしておきます。」

「よろしくお願いします。」

営業さんは頭を下げて、戻って行った。

私はその書類を確認しながら、いろいろな手続きを行っていく。

なるべく綾子さんと目を合わせないようにして。

でも綾子さんもそれから忙しくなった。

事務的な会話を交わしながら、午前中が終わった。

お昼になる。

「あら、今日はコンビニのおにぎりなのね。」

あらら、私の方から綾子さんに隙を見せちゃった。

「そりゃ、恵太君の家から出勤ならお弁当は作れないよね。」

うふふと綾子さんは笑う。

「あ、綾子さん。」

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