私の思い~きっかけとタイミング~
恵太side
今週は俺も美紗も忙しかった。

なかなか会えないが、ちゃんとラインでやり取りをしていた。

週末に美紗に会える事だけを楽しみに仕事をしている。

「最近、森崎先生はご機嫌ですね。」

津田がそんな風に言って来た。

「もしかして…、こないだの人と寄りでも戻せたんですか?」

図星を突かれ、俺は表情が変わったようだ。

「当たり…ですか。」

ちょっとがっかりしたような顔をする津田。

「私、森崎先生の事好きだったんだけどな…。」

何?

今なんて言った?

俺は津田を振り返る。

「先生に付いてからずっとアピールしてたのにな。先生、ずっと気が付かないんだもの。」

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