私の思い～きっかけとタイミング～

「新田さんとのこんな大事な時期に本社に呼び出されるなんて、俺はツイていないと思った。君と彼のあんな姿を見たこのタイミングで君のそばを離れなくてはいけなかったなんて…。」

井上さんはきっと何かに気が付いている。

そしてそれを私に確認している。

「…ご…。」

私がごめんなさいと言いかけた所だった。

個室のドアが開いた。

てっきり和定食が来たのかと思った。

そのドアの方を見て、井上さんと私は驚く。

「恵太…？どうして？」

少し慌てた様な恵太の姿。

「失礼します。」

恵太は中へ入ると、ドアを閉めた。

そして当たり前のように私の横に座った。