私の思い~きっかけとタイミング~
「恵太は自分のマンションに帰ったんだと思っていたわ。」

今度は大きな溜息をつく恵太。

「…美紗はそれで良かった訳?」

ん?

もう何を恵太が言いたいのか分からない。

「さっきのやり取りで、俺はすぐにでも美紗を抱きたいって意思表示をしたつもりなんだけど。」

「えっ…、ええ~?」

どこにそんなくだりがあったんだ?

「とにかく3分やる。今から2泊分の用意をして来い。」

2泊分?

「この週末は帰さないから。」

ん?

「このまま美紗の所に泊まっても良いんだけど、車が邪魔だ。それなら俺の車で俺のマンションに行けば良い。」

さすがにこれだけ言われれば、私にも分かる。

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