私の思い~きっかけとタイミング~
隣に座る私をチラリと見ながら、恵太は笑う。
えっ、ええ~。
恵太はそんな事まで考えてるの?
「あとは美紗次第かな。」
私は俯いてしまった。
「恵太、もしかして美紗ちゃんにはその気持ちはまだ言ってなかったんだろう。」
先生は私達を交互に見ている。
「まだ美紗は俺の事、信用しきれていないみたいなので。」
カチーン。
私の頭の中で何かがキレた。
「それは恵太の行いが悪いからでしょう?」
私は明らかにムキになって、恵太に言う。
「もううんざり。信用していないのは恵太の方じゃないの?」
恵太はそんな私にオロオロしだした。