私の思い~きっかけとタイミング~
恰好をつけて、あんな風に二人を置いてきちゃったけど、何だろう、このもやもやした気持ち。
だからモテる男って嫌なのよね。
恵太の事は信じたい。
でも初めてこんな場面を目の当たりにすると…。
自信がない。
私より普段恵太と一緒にいる時間が長いはずの彼女。
しかも若くて、女の私から見ても絶対に可愛い。
私は身体の向きを変えると、恵太の車に乗る。
綾子さん達が来るまでには戻って来なくっちゃ。
そんな事を考えながら、私は慎重に恵太の車を運転して、マンションを離れた。