私の思い~きっかけとタイミング~
私は津田さんの顔を改めて見た。
本当に可愛い、その整った顔。
まさに女の子だ。
私が男だったら、その外見に惚れてしまうだろう。
「あなたを見ていると、恵太は何故あなたを選ばなかったのか私が聞きたいくらいだわ。それぐらいあなたの方が可愛いと思う。」
そんな事をいう私を津田さんは何とも言えない不思議そうな顔で見ている。
「しかも私なんてこんな可愛くない性格で、恵太に反発ばかりしているように受け取られている。しかも30歳も過ぎているわ。あなたに比べたら、ハンデばかりだわ。」
私は思っている事を正直に口にした。
そしてうなだれる。
綾子さんもあっけに取られている。
「…美紗。」
私の後ろで声がした。
そしてその声の主は後ろから私の肩に手を乗せる。