私の思い~きっかけとタイミング~
でもいまさら津田さんが私に会いに来るなんて、何の用事だろう。

近くのカフェに入って向かい合う。

すると先に津田さんが口を開いた。

「あの…、こないだは本当に申し訳ありませんでした。私、本当に思いつめてしまっておかしくなっていたんだと思います。」

何度も謝る津田さん。

私は何だかとても気の毒になって来てしまった。

「いいえ、人を好きになる気持ちは止められないもんね。」

そう言って私は笑った。

「実は次の日から有給休暇を取って、実家に帰ったんです。そしたら…。」

何がおかしいのか、急に笑い出す津田さん。

「両親にはめられて、そのままお見合いの席に連れていかれてしまいました。」

「はあ…。」

なかなか津田さんも大変なようだ。

「私、その人とお付き合いしようと思っています。何となくなんですけど…。」
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