私の思い~きっかけとタイミング~

こんなことを考えてしまう俺は、どんだけ美紗に惚れているんだ。

自分で自分が恥ずかしくなる。

あれ?

どうも玄関に人の気配がする。

美紗がやっと着いたようだ。

両手に買い物袋を提げている。

「美紗、スーパーに寄っていたの?」

俺は美紗の姿を眺めて言う。

「だってこれから必要でしょ?二人分になるんだから。」

ニッコリと美紗は笑った。

俺はたまらなくなって、美紗に駆け寄る。

そして美紗の唇に俺の唇を重ねる。

「けっ、恵太。」

美紗は驚いて買い物袋を落としてしまった。

構うもんか。
< 374 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop