私の思い~きっかけとタイミング~
こんなことを考えてしまう俺は、どんだけ美紗に惚れているんだ。
自分で自分が恥ずかしくなる。
あれ?
どうも玄関に人の気配がする。
美紗がやっと着いたようだ。
両手に買い物袋を提げている。
「美紗、スーパーに寄っていたの?」
俺は美紗の姿を眺めて言う。
「だってこれから必要でしょ?二人分になるんだから。」
ニッコリと美紗は笑った。
俺はたまらなくなって、美紗に駆け寄る。
そして美紗の唇に俺の唇を重ねる。
「けっ、恵太。」
美紗は驚いて買い物袋を落としてしまった。
構うもんか。