私の思い~きっかけとタイミング~
美紗side
「あれ…?」

私はどうも眠っていたようだ。

ぼんやりと天井を眺める。

私は今どこにいるんだ?

動こうとしてそれが出来ない事に気が付いた。

私を抱きしめて眠っている恵太。

「私、どうしちゃったんだっけ?」

ものすごくぐっすり眠ったような気がする。

でもとても嬉しい。

ここに恵太が居る。

私は恵太の頬に自分から触れる。

温かい…。

「こら、美紗。人の顔で遊ぶな。」

急にぱちりと目を開けた恵太が私を見る。

「ごめんね、私、眠っちゃったみたい。」
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