私の思い~きっかけとタイミング~
私は思わず身構えた。
「ん?」
向こうの運転手が窓を開けろという仕草をしている。
私はなぜか反射的に窓を開けてしまった。
すると何かが私の車に投げ入れられた。
そして運転手はニヤリと笑うと、窓を閉め行ってしまった。
「何だろう…。」
助手席に紙飛行機がうまく着陸していた。
「何なの?一体…。」
私は車の中で叫んだ。
何か翼の部分に書いてある。
いつもすれ違う時に、こちらが譲らない事に腹を立てているんだろうか。
でもどちらかというと、あっちが強引に突っ込んでいると思うんだけどな。
会社の駐車場に着くと、私は気になっていた紙飛行機を手に取った。
「嫌がらせかしら?」