私の思い~きっかけとタイミング~
そう言って紙飛行機を眺めた。
-森崎恵太。090-××××-××××-
何これ??
新手のナンパ?
くだらない。
私はそう感じると、そのままポイと紙飛行機を助手席に投げ捨てた。
「あれ?綾子さんの車が無いな。」
私は慌ててスマホを覗いた。
-おはよう。結子の熱が下がらないの。旦那の処方した薬でもイマイチなの。今日は一日休ませて。会社にはちゃんと電話しておいたから。-
やっぱり綾子さんからラインが届いていた。
「結子ちゃん大丈夫かな。」
私はつぶやきながら車を降りた。
昼休みにでも綾子さんにお見舞いラインをしておこう。
そして自分のデスクに座ろうとした時、誰かが私の横に立った。