私の思い~きっかけとタイミング~
「杉浦から連絡が入ったよ。今日は一日有給を取るそうだ。」

ああ、何でこの人が綾子さんの伝言を私に言いに来るのよ。

「何か困ったことがあったら言ってよ。手伝うからな。一応俺は総務課長でもあるんだから。」

井上さんがにこやかに笑っている。

全然今まで手伝った事なんてない癖に…。

「いえ、今までもこんな事はありましたから。井上さんはトップセールスマンですから、そちらのお仕事で忙しいでしょう。大丈夫ですよ。」

私も井上さんに負けないように微笑む。

心の中で舌を出しながら。

「そんなに嫌わなくてもいいだろう。まあ、何かあったら呼んでくれ。」

そう言って井上さんは去って行った。









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