私の思い~きっかけとタイミング~
「まずは食べよう。」
井上さんは微笑む。
私達は食事をしながら、本来の話…、総務の話を始めた。
「思ったより浅く広くという感じだな。そんな事まで総務でしているとは思ってなかったよ。」
井上さんは驚いたように言った。
「だからいろんな部署の方がいらっしゃいますよ。いろんな用事を言いに。どこへ言っていいか分からない事も、まずはみなさん総務へ来るんです。」
私は自分の仕事について、一方的に話していた。
ニコニコと話を聞いている井上さん。
それにハッと私は気が付いた。
「…すいません。しゃべり過ぎました。」
私は頭を下げた。
「どうして?俺が聞いた事を新田さんは話してくれているんだから、俺が静かに聞いているのは当たり前だろう。」
井上さんは真面目な顔をして言った。