私の思い～きっかけとタイミング～

でもそれはそれで、私達は納得しているんだけど。

「そうしたら俺は新田さんの事が気になっちゃってさ。尊敬から始まる好意ってあるんだな。」

そんな風に思ってくれていたんだ。

ちょっと感動。

私も井上さんの見方を変えなくてはいけないようだ。

「ありがとうございます。」

私は素直に井上さんに微笑んだ。

もしかすると私は外からの印象だけで井上さんを判断していたのかもしれない。

すると井上さんは一瞬目を丸くすると、私にボソッと言った。

「やっと俺の事、少し見直してくれたみたいだね。」

井上さんは満面の笑みを私に向けた。

「これからで良いから、俺の事ちゃんと理解してよ。」

そう言う井上さんに私はゆっくりと頷いていた。

仕事が出来て、モテるのが分かるような気がする。