いきなりプリンセス
「よいか、この力を使える者は極少数に限られておる。」
「そうなんですか!?」
なんだー!!じゃあすぐ見つかるじゃん!
「で、その力を使える人達ってどこにいるんですか?」
「…王族じゃ。」
おうぞく?
「つまり、そなたはもう会っている…ということじゃな。」
は?
「あ…おうぞくって王族?あは…あははは…」
てっきり何かの宗教かなんかかと…
「…しっかりせんかい…どういうことかわかっておるのか?」
「だから…王様とかお妃さまとか…王家の血を引いてるひとってことだよね?」
「そうじゃ…そして…この世界に存在する王族は全部で5つ。そのうち、異次元旅行の力を使える血は2つ。」
あらま~ずいぶん絞られた。
「ひとつはシャカーワで…あとひとつは?」
「…本当に心当たりはないのか?」
「だから無いですって………え?」
じゃあなに…まさか…
「もしかして…カリニャ…?」
「そなたはもうその者に会っているはずじゃ。」
カリニャの王族は2人。
トレニア様と…リュウ…