いきなりプリンセス
「色々教えてくれたら思い出すかも!!」
「そ、そうなのですか?お医者様に見てもらった方が…」
「いや、私医者嫌いだしさ…とりあえず、質問に答えてみてよ…」
フリージアは少し考えて「はい。」と言った。
え~と…何から聞こうか…
「あのね…なんで私のこと知ってるの?フリージアもイベリスも。」
「私とイベリス様だけじゃなく、この国の民全員がユナ様のことを知ってますわ。」
「え…なんで?」
「ユナ様は、このシャカーワ国の第一王女なんです。」
だ…だ、だ、だ、第一王女!?
いや、うっそだぁ~!!
「またまたぁ!!冗談よしてよ~!!」
「冗談じゃありませんわ。ユナ様は王女様ですわ。私もイベリスも、ユナ様にお仕えしているのですよ?」
「私…に…?」
だめだ…頭が回らん。
私がこのシャカーワとかいう国の第一王女!?
王女ってことは…お姫様ってことだよね?
あ…じゃあさっき『お帰りなさいませ姫様』ってみんな並んでたのは、私にだったってこと?
透明人間じゃなくて…
私に言ってたのか…?