いきなりプリンセス



どうしよう…



何か言い訳考えなくちゃ…



なんだか舞台袖みたいなカーテンの所まで連れてこられた。



そこには髭がサンタクロースみたいなおじさんがひとり…



「待たせたな。こちらが娘のユナだ。」



「はじめまして。お話は聞いていますよ。」



優しく微笑んだそのおじさん…誰かに似てる…?


「ユナ、こちらがカリニャの国王、トレニアだ。私達は長年の友人でな。」



へぇ~。



これが本当の王様だよね…やっぱりお父さんじゃねぇ…



「ユナ、ご挨拶なさい。」


「あ…はじめまして。ユナです。」



「お話どうり、綺麗な娘さんだ。」



綺麗!!


やだ、そんなぁ~…えへへ♪



「…お世辞だぞ。」



すかさずお兄ちゃんにつっこまれた…



わかっとるわ!!



「おや、リュニウス王子は…」



リュニウス…?



変な名前~。



「すまんな、先ほど何処かに行ったきり戻らんのだよ…」



「まぁ、急な話だったしな…」



なになに?



何の話?



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