いきなりプリンセス
「…あ…」
振り返った私の目に飛び込んできたその人。
「リュウ…?」
「あぁ、ユナ、こちらがカリニャの第一王子、リュニウス君だ。」
だっ…
「おおお王子!?」
確かに変な服だなぁとは思ったけど…
そっか…だから私のこと知らなかった訳だ。
「リュニウス君、娘のユナだ。」
「…ユナ?」
さっきとは全然違う格好の私…驚くのも無理はない。
「ユナ…です…」
「……………」
あぁぁぁ…ドン引き…?
さっきの木登り娘が姫だなんて…やっぱひくよね…
「ぷ……くくく…」
しかも笑われた……
最悪じゃわい…
「さっきは…その…すみませんで…」
私が言い終わる前に、リュウは私の前にひざまずく。
そして、私に手を差し出した。
「え…?」
さっきもイベリスにされたなぁ……
「私と…踊って頂けますか?」
お……えぇぇ!?