8年恋したお兄ちゃん
向かいのお兄ちゃん
次の日
段ボールを片付けたあと
ママと近所にあいさつにまわった。
「こんにちは!
たちばなよしかです!」
「あら、よしかちゃんっていうの。
元気で礼儀正しい子ねぇ~」
お隣のおばちゃんは
優しく私の頭をなでた。
「いつでもおいでね。
おばちゃん、お菓子用意しとくから」
「そんな、お構いなく…!」
ママは少し困った顔をして言った。
「いいのよぉ、気にしないで」
お隣さんとは仲良くやれそうだ。