ねぇ、聞いて。





昼休み、校庭の横を太陽と歩いていた。



「ねぇ、太陽。もう直ぐ冬休みだね。
クリスマスはどうする?」


私が嬉しそうにそう聞くと
「お前が行きたいとこあんだったら連れてってやるよ。」


そうぶっきらぼうに言ったけど、言葉は優しかった。



「じゃあさ、私の家でみんなでクリスマスパーティー…太陽?」


太陽が横にいない。


パッと後ろを振り返った瞬間、私の体から血がどんどん抜けていくようにサッと血の気が引いていった。


「太陽!?」

そこには倒れている太陽がいて、私は急いで駆け寄って頭を膝に乗せた。



「ねぇ、太陽!!!太陽!!」


何度呼んでも太陽は目を開けない。

どんどん周りに生徒が集まってきた。



「魅音ちゃん!!!!どうしたの!?」

上を見ると丁度太陽たちの教室でしんちゃんとくまさんが乗り出して覗いていた。


「太陽が!!!」


涙を流して叫ぶ私を見て二人は窓から飛び降りてきた。













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