ねぇ、聞いて。
その時、携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると『ママ』の文字。
『もしもし魅音、ちょうど今学校の近くなんだけど、何か欲しいもの「ママ!!!太陽が…」』
私が泣いているのに気づいたのかママは黙った。
「太陽が倒れたからそのまま学校に来て!!はやく!!太陽が…」
『分かった!1分でつくからちゃんと太陽くん見てなさい!』
その言葉を聞いた瞬間、電話はきれた。
「太陽…太陽!!!」
私の涙が頬を伝って太陽の顔にポタポタと落ちて行く。
門からすごい勢いで白い大きい外車が入ってきて女の人が出てきた。