ねぇ、聞いて。




頭がついて来なくて呆然としている私の頭を太陽の手が撫でた。





「大丈夫だ。あいつは死なねぇよ。」


そう言ってくれた。



私があの時、今日は太陽調子良くないから今度でいい?って言っていたら…


後悔の波が押し寄せてきた。




重たい空気に包まれること5時間。



凄い足音と共に開いたドアのところにはしんちゃんがいた。



「流星…何とか今は奇跡的に一命を取り留めたけど、いつ容態が急変して最悪な状態になってもおかしくないって…」


ホッとした。

よかった。生きてる…

でも…危ない状態なことに変わりはない。



今は両親がついているらしい。


こんな状況なのに私は太陽にも流星にも何もしてあげられなくて

そんな自分に嫌気がさした。





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