ねぇ、聞いて。




私がひとしきり泣いて、泣きやんだ後


「流星は今だに意識は戻らないままだ。」

そう聞かされた。


流星は頭を強く打った。


本来ならほぼ脳死に近い状態だそうだ。




私は大好きな太陽の髪に触れた。



「太陽って髪サラサラで全く傷んでないよね…」


そう呟くとフッと笑われた。


「まぁ、地毛だし染めたことねぇからな。」

「そっか……って、えっ!!??地毛!?」


サラッと言った太陽につられて聞き流すところだった。

「え?知らなかったのか?俺イギリスのクォーター。」

ポカーンと開いた口が塞がらなかった。


「あ…そう言えば太陽の頭のてっぺんから黒い毛が生えてきてるとこ見たことない!!通りで綺麗なわけだ。」



顔も美形だし、目も茶色いし、背も高いし、足も長い。

あ…納得、納得。


何で気づかなかったんだろうと思った。








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