ねぇ、聞いて。



その言葉に場が凍りついた。



「ちゃんと手術してみないと良性か悪性か分からない。


良性だったら命に別状はないと思う。


いずれ言う時が来るかもしれない。

結果が出るのは来週だよ。



僕は多分、悪性の確率が高いと思う。」


「田中先生…悪性だったらどうなるんですか?」

そう聞くと田中先生はしたを向いた。

「悪性だと手術をしない限り…いずれ死ぬよ。」



え… え、と言葉すらうまく出せないぐらい目の前が真っ暗だった。









< 134 / 197 >

この作品をシェア

pagetop