ねぇ、聞いて。
病室で眠る太陽は全然辛そうじゃなくて顔色もよかった。
私は、太陽の右手を掴んだ。
「太陽…私、言わなきゃいけないことがあるんだよ?
話したいことたくさんあるよ。」
眠る太陽の髪の毛に手を触れると
ピクッと握った手が動いた気がした。
「…?太陽?」
そう言って上から覗き込むと
太陽の長いまつ毛か揺れた。
「っ!太陽!!!」
私は嬉しさのあまり太陽に抱きついた。
「痛ぇよ。」
そう言われハッと離れると太陽は笑った。
私の大好きな笑顔を…