ねぇ、聞いて。



喧嘩はそんなに強くない。


特別愛嬌がある顔をしてるわけでもない。


俺は流星に冷たい態度をとって来たけど

流星はいつも「太陽さん」そう言って俺を追っかけ回していた。


ただそれが可愛かった。


あの後、反対した俺に


『喧嘩弱い俺をいつも助けてもらって

太陽さんは俺の憧れなんです。

俺は太陽さんに恩を返したいんです!』


そう泣きながら叫んだ流星の顔は一生忘れることなんてできないだろう。



俺、こんな事になるんだったら もうちょっとお前に優しくしてやったらよかったな。



ごめんな流星…



俺にもう一度命をくれて



ありがとな。


お前は俺の1番の後輩だよ。




太陽 side end
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