ねぇ、聞いて。

身体に激痛が走るのを待って目をギュッと瞑った私。



でも、何秒たってもその痛みは来ない。



恐る恐る目を開けると視界に入ったのはさっき私が戦っていたパイプの階段。




「…はやくどけよ。」


と冷たい声が下から聞こえた。



私はゆっくり下を見ると…




「ギャーーーーー！！！！！！」



さっきの金髪の男が私の下敷きになっていることを目の当たりにした。




私は急いで男から降り、深々と地面に頭をつけて土下座した。



「ご、ごめんなさい！！！！！！」



男からは何も返ってこない。



やっぱり怒ってるよね…


怒らない方がおかしい。



私は顔をガバッとあげた。