ねぇ、聞いて。




「大丈夫…」

そう言った私は、全然大丈夫じゃなくて

目から涙が流れた。


そんな私を見た愛美は私をギュッと抱きしめた。



「♪嬉しいことは2倍に 悲しみは2分の1(半分)に

いつまでも幸せな日々を

with you…じゃなかった?」


私を抱きしめて優しい声でWith youを歌った。


「魅音の重荷ぐらい私に半分分けてよ…

我慢しないで、助けてって言っていいよ。

何年、魅音と一緒にいると思ってんのよ。

そんな、下手くそな嘘

すぐ気づくよ…」


やっぱり、愛美には適わないや…




愛美の言葉一つ一つが私のズタズタな心に染み込んでいった。









< 161 / 197 >

この作品をシェア

pagetop