ねぇ、聞いて。


1曲目が終わった会場はびっくりするぐらいの歓声に溢れていた。


しばらくすると、場は静まった。



スポットライトが私たちを照らす。



「私の大切な人は病気でした。

その人は私の前から居なくなりそうになりました。

切なくて苦しくて怖くて…

この曲はその時の私の思いを歌った曲です。」


私の声が静かな会場に響く。









「聞いてください。『願い』」




< 183 / 197 >

この作品をシェア

pagetop