ねぇ、聞いて。
「魅音…ごめんな。
ずっと不安にさせてて
情けないところばっか見せて
何もしてやれなくてごめん。」
太陽はいつもの太陽と違って弱弱しい声でそう言った。
太陽は悪くないよ。
悪いのは弱い私なんだよ。
「ずっと不安だった。
いつ太陽が居なくなるか分からない恐怖
それから生きるって言っている太陽を信じきれない私が嫌で仕方なかった。」
ポツリと太陽の腕の中で呟くと私を抱きしめる力が強くなった。
「もう不安にさせたりなんかしねぇよ。
ずっと一緒にいよう。」
ずっと一緒…
わたしの頭の中を病気のことがよぎった。
私、あと何日生きてるのかな?
「太陽…ありがと。」
うん。とは言えなかった。
私がいつ太陽を残して消えるのか分からないから。