ねぇ、聞いて。
全ての演奏が終わり結果発表にうつった。
『優勝者は…』
会場の人全員が司会者の次の言葉に耳を澄ませる。
スポットライトが私たちの横を通り過ぎて行く
ピカッ
ライトの眩しい光が当たった
『エントリーNo.250 Small Soundの皆さんです!!!』
その言葉とともに会場が湧いた。
隣で抱き合って涙を流すみんなとは別に私は呆然としていた。
あの人が言っていたこと本当だった…
私は無音の世界に包まれていた。