ねぇ、聞いて。


「えっ!?私たちデビューするの!?」

「うそでしょ!?あの筧 薫からスカウト!?」

「え、これ夢!?現実!?どっち!?」


とみんなとても冷静でいることはできなかった。



その中で1人涙を流しながら私に抱きついてきた愛美。



「魅音…やったね!

やっと…夢が叶うね!!」



その言葉で私の涙腺は崩壊した。


歌手になる。


小さい頃からの夢だった。

ママが私にくれた夢だった



生まれつきのこの声も
この音感も全部このためにあるんだって信じてた。





パパ、ママ…私、やったよ!




神様…どうか少しだけ時間をください。



太陽のそばにいれたらそれでいい。
そう願いました…



私は欲張りです。


どうか…

私に夢を見るチャンスをください。







< 194 / 197 >

この作品をシェア

pagetop