ねぇ、聞いて。
「えっ!?私たちデビューするの!?」
「うそでしょ!?あの筧 薫からスカウト!?」
「え、これ夢!?現実!?どっち!?」
とみんなとても冷静でいることはできなかった。
その中で1人涙を流しながら私に抱きついてきた愛美。
「魅音…やったね!
やっと…夢が叶うね!!」
その言葉で私の涙腺は崩壊した。
歌手になる。
小さい頃からの夢だった。
ママが私にくれた夢だった
生まれつきのこの声も
この音感も全部このためにあるんだって信じてた。
パパ、ママ…私、やったよ!
神様…どうか少しだけ時間をください。
太陽のそばにいれたらそれでいい。
そう願いました…
私は欲張りです。
どうか…
私に夢を見るチャンスをください。