ねぇ、聞いて。
出逢い
ピピピピピッ
私が1番大っきらいな音が鳴る。
私の耳元でウザイぐらいうるさく。
その音に向かって手を伸ばす
ピピピピピッ
「あ゛ーーーー!!もう!煩い!!!」
私はガバッと起き上がって目覚まし時計を止めた。
私は朝が大っきらいだ。
朝が来たことを知らせる目覚まし時計の音も嫌い。
窓の前に行きカーテンを一気に開けた。
その途端にものすごい光が私の目に飛び込んできて堪らず目を細める。
「うわ…眩しい」
明るさに慣れた私は窓を開けた。
生温い風が私の頬をかすめて部屋の中に入り込む。
今日は5月10日。
どんどん春から夏に変わっていく
もう充分な暑さだ。