ねぇ、聞いて。
生き甲斐
その日の私はウッキウキで鼻歌を口ずさむ回数が格段に多かった。
でも相変わらず咳き込む回数も減ることはなかった。
学校を終えて、やまっちと愛美の手伝いをしに行きいつも通りの仕事を終えた。
今は夜の7時。
「魅音、昨日忙しくて行けなかったから今日は早めに終われた!」
「そうだね、じゃあお風呂入ってご飯食べて…10時にここ集合!」
私の家から数m先に角があってそこを曲がって数mで水野フルーツベジタブルがある。
私たちの集合場所はいつもこの角。
私は家に帰って急いで準備し部屋にあるギターケースを片手に角に向かった。