ねぇ、聞いて。


いつもの場所について



さっそく私たちは お互いのケースを開けて楽器を出す。


私はアコースティックギター。


ママの影響で音楽が溢れる家で育ち
音楽が大好きな私はママの曲をよく口ずさんでいた。


その中でも私はテレビを見ていて、
まだ5歳だった幼い私は『あ、ママ今の半音外れた。』
とか普通じゃありえないぐらい


耳が物凄くよくて絶対音感を持って生まれた。


そんな私にママは


『魅音は絶対、音楽の才能あるよ!』


そう言って小学校1年生の誕生日



私に有名な楽器屋さんで1番高い値段のアコースティックギターをプレゼントしてくれたことは一生忘れない。




それが私が私である全ての始まりだった。





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