ねぇ、聞いて。
駅下に私の声とアコースティックギターと愛美が弾くベースが綺麗な音を響かせた。
最後は楽しさのあまり飛び跳ねてしまった。
歌い終わると盛大な拍手が起こった。
流莉は何故か拍手しながら泣いていた。
「グスッ…みぃーおーー、あみぃーー。
何今のー!」
と言って流莉は泣きながら抱きついてきた。
「ちょ!流莉!鼻水つくって!」
愛美は嫌がっていた。
「いいじゃん!つけてやる!うりゃうりゃ」
と愛美の服に鼻水を擦り付けだした。
「ところでさ、いつからバンド?してたの?」
梨咲に聞かれて私たちは近場の公園に移動した。