ねぇ、聞いて。




太陽のほうを見ると手で来いと合図されていたので、太陽の前のソファーに戻った。



「ねぇ、ここってしんさんって人とゆうさんって人以外来ちゃダメなの?」


袋から出した煙草を吸い出した太陽に私が聞くと太陽は1本吸い終わってから話してくれた。



「溜まり場の空き教室はグループのやつ誰でも入れる。

ここは、俺が一人で休んでるだけだ


別に決まりはねぇけど、誰も入ってこねぇんだよ。

まぁ、俺も慎と熊しか入れてねぇよ。」


そっか。

ん?待てよ…


「じゃあ私だめじゃん!」

「あー、お前はいい。」



ぶっきらぼうにそう言ってまた寝転んだ太陽。


「お前、みおって言うのか?」


突然そう聞かれた。

あ、そっか流星が魅音って言ってたもんね


「白石 魅音。 魅力の魅に音って書いて魅音。」

私は自分の名前が好き。
ママがつけてくれた名前。

『魅力的な音』で魅音。

ママが音楽の道に進んで欲しいって願いでつけたんだって。












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